入院13日目 オペ

朝、浣腸をして腸の洗浄をする。
10分は我慢してと言われるが全然我慢できない。5分くらい我慢したところでまあ、大丈夫かなとギブアップ。

その後、HCUに移り、着替えをし、肩に筋肉注射をしベッドに寝かされたまま手術室へ。

ベッドに寝かされたまま天井を見ながら奥へ奥へと進んでいく。これも不思議な気分。オペが始まるまで手術台にのり、心電図の機械をつけられたりする。BGMとして自分の好きな曲をかけてもらえる。
ひととおり準備が終わると。麻酔科の医師から麻酔をかけますね、と言われ、前々からしみるとは言われている麻酔を点滴でいれられる。
実際、本当にしみる。麻酔薬をハッキリと認識できるくらい。静脈に消毒液を流し込まれたように、しみる、しみるやめてくれ〜と思いながら意識を失った。

手術中は夢とか見るのかな、どんな夢を見るのだろうかなと、思っていたけれど全く夢を見ないまま意識を取り戻した。あとで母から聞いたら、2時間くらいかかると言われたけど、実際は麻酔がかかってから30分くらいですぐに終わってしまったのだそうだ。そりゃ夢を見る間もない。

手術室で意識を取り戻したかどうか朧げで、次に意識がハッキリとしたのはHCUに戻ってからのことだった。
これからが長かった。
排泄は尿管に管を通していて、うまく出ていないとお腹が張ってくる。これも麻酔がとけるまでうまく出たり、出なかったりで大変な思いをするのであった。
もう一つ。これまでの寝たきり生活のせいで腰が痛い。が、オペ後は完全に寝た体勢で丸一日経過を見るため、膝を立てるなどしてしのぐ。寝返りもまだドレーンを繋ぎっぱなしなので満足にうてず難渋した。

それからはしばらく傷口の痛みよりも前出の2点について格闘する。その後は、麻酔が切れるとともに痛みがではじめ、脂汗を垂れ流し、意識を失っては取り戻すの繰り返しで、翌朝を迎えた。

その日は奇しくも父の誕生日であった。

5月7日